もう2週間ほど前の話だが、幕張メッセで行われたカーエレクトロニクス技術展に行ってきた。ブースの多くはクルマメーカーの技術者に対するプレゼンテーションだったりするので、一般客がみてもはっきり言って「よくわかりません」的なものが多いのだが、その中から気になったものをピックアップする。
最近、カーナビは新しいユーザーインターフェイスを模索しているようだ。スマートフォンが登場する前はタッチパネルで十分だったが、スマートフォンの登場でフリック&ドラッグやピンチイン&アウトといった操作を実現すると、ただタッチするだけの操作は一気に古くさくなった。そこで、新しいユーザーインターフェイスなのだろう。パナソニック、イクリプスなど、多くはスマートフォンのようなフリック&ドラッグ、ピンチイン&アウトを採用し、最新のケンウッドは、スマートフォンと同じレベルの操作レスポンスを実現。一方でカロッツェリアの楽ナビのように、タッチパネルに触らない非接触の操作を目指したものもある。
下の球体を触って上のナビ地図の操作ができる |
レーザー・ピコ・プロジェクター。テーブル上の 投射された映像でタッチパネルのように操作可能 |
ま、実際は投影した映像が見えやすいように、投影する場所は白などの明るい色が好ましいため、実際に車内に導入するのはハードルが高そうだが、黒くても見えやすいスクリーン等が開発されたとしたら、可能性が無くはない。また単純に、映像を投影するプロジェクターとしても使えるわけだから、リアエンターテインメント用、カーナビの案内を映すヘッドアップディスプレイ用という手もありかも。本体自体はコンパクトだから、スマートフォンへの搭載も考えている模様。実際「次期iPhoneはプロジェクター機能が搭載される。ヘッドフォン端子が上から下へ移動したのはそのためだ」との噂もある。
いずれにしても、ユーザーの使いやすさを第一に考えた楽しい製品を望みたいものだ。