今年は、残念ながら現地には行けませんでしたが、WebサイトやTwitter、Facebookなどを見ていると、さまざまな情報が飛び交っています。そんな情報に基づいて、今後のカーオーディオやカーナビの動向を考えてみようと思います。
カーオーディオは、純正ナビやデッキを外さなくても外部音楽メディアを追加できるシステムが多いようです。ま、ひとつの純正ディスプレイで、ナビやオーディオ、エアコン等の表示まで兼ねるのは以前からあり、今後も純正システムを外して市販品に交換するのがどんどん難しくなるでしょうから、当然の流れだと思います。
ロックフォードの3Sixty.3はオプション追加で ワイヤレスの音楽ストリーミングが可能になる |
オーディソンも、HDミュージックサーバーを発表したようです。こちらの詳細は不明ですが、Bit oneやBit ten D、Bit tenといった、デジタルプロセッサーに接続できる音楽サーバーのようです。Bit ten以外のプロセッサーはデジタル入力を持ち、ハイレベル入力も持っていますから、3Sixty.3同様、純正システムにBitプロセッサー&ミュージックサーバー+プロセッサー+アンプ+スピーカーを加えて、純正システムの音もミュージックサーバーの音楽も楽しめるシステムを構築できるわけです。
このあたりへの対応は国内のメーカー、遅れてますね。いや、遅れてるわけではなく、以前からありました。アルパインのH501とか、ケンウッドのKOS-A300とか、AXM-P01とかがそうですね。これらは出るのがちょっと早すぎたのか、思ったほど売れなかったんでしょうね。で、新規開発に二の足を踏んでいるのかもしれません。でも、今後は、ますます1DINサイズの市販デッキの需要が減り、純正システムを残したままでオーディオをグレードアップする手段が求められると思います。そんな時代に、1DINサイズのデッキに固執していると、海外メーカーに市場を食われるかもしれません。スマートフォンや液晶TVが海外メーカーにやられたように…。
いまある技術を使っても、そんな難しいことでは無いと思うんですけどね。たとえばカロッツェリアなら、簡単に作るなら、DEH-P01のデッキ本体とディスプレイ部を切り離した製品を作っちゃえばいい。本体にはハイレベルインプットを付け、ブラックボックス化して、シート下やグローブボックス内に装着できるようにし、ディスプレイはスリム&小型化してクルマのダッシュボードのどこかに装着できるようにする。いざとなったら、本体のCDプレーヤーは不要。それなら本体を小型化でき、装着しやすくなります。これで、iPodの音楽を中心にいい音で楽しむ純正アドオン・システムの完成です。
理想をいうなら、エアープレイのようにワイヤレスでiPod/iPhoneの音楽をストリーミング再生できるといいですね。BluetoothではなくWi-Fiで。で、USBは192/24とは32bitのハイレゾに対応。ディスプレイはペラペラの有機ELとかヘッドアップディスプレイとか。そんなのを出してくれたら、新車を手に入れたとき、即入手すると思います。どこかのメーカーで、出してくれませんかね。
カーナビは、スマートフォンのアプリとの連携が、ますます進みそうです。昨年アメリカで発売済みのパイオニアAppRadioは、カーナビというよりは、車載ディスプレイ&レシーバー。AppRadioアプリをiPhoneにインストールすることで、MotionX-GPS DriveやGoogle maps、INRIXといったナビ&地図アプリや、PANDRAなどのインターネットラジオといったiPhoneアプリを、車載ディスプレイに表示し、車載ディスプレイのタッチパネルで操作できます。ノキアのシンビアンOSを利用したMirrorLinkというシステムも同様の考え方ですが、この方式ならアプリのアップデートが簡単だし、車載機にナビ本体は不要なので安く作れるというメリットがありますね。
パイオニアのAppRadio2 |
ま、カーナビが独自に進化している日本で受け入れられるかは未知数ですが、世界では機能をスマホに持たせて、カーナビまたはディスプレイ側に持たせる機能は軽くしていくという流れで進むと思われます。下手したら、携帯電話同様、日本の高機能ナビはガラパゴス化ということにもなるかもしれません。そんなことにならないよう、高機能ナビとスマホ連携ナビが融合しながら、うまく共存してもらいたいものです。
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