早いものであれから2年経ったんですね

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東日本大震災から今日でちょうど2年。仮設住宅に住んでいる人もいれば、遠くに避難し、いまだ地元に帰れない人もいる現状を見るにつけ、ただただ1日も早い復興を願うばかりである。


被災した方々にとって、カーオーディオを含むオーディオ機器のような趣味性の強いものは、もっとも縁遠いものであろう。別に無くても困らないし、それ以前に必要なものはたくさんあるに違いない。ましてや、仮設住宅にいれば、音楽を大きな音量で楽しむことなど、できるはずも無い…。

ということを考えると、心が痛む限りだが、音楽を聴くことだけは、忘れないで欲しいものだ。被災地の外から、何を言っているんだと思われるかもしれないが、いい音楽には心を癒したり、気分を弾ませたり、よし、やってやろうと前向きになれる気持ちを奮い立たせたり、さまざまな感情に訴える力があると、僕は信じている。実際、僕も落ち込んだ時は元気づけにアップテンポな音楽を聴いたり、疲れて帰ってきた時は静かな曲を聴いたり、何度音楽に救われてきたことか。音楽が好きなこと、音楽が楽しめる状況にあることに、いつも感謝しきりである。

ところで、被災した方々の中には、普段、クルマに乗っている人が、わりと多くいると思う。幸い、クルマの中はプライベート空間に近く、大きな音で音楽を聴いていても、周囲に迷惑がかからない状況だ。ならば、クルマの中を、快適に音楽が楽しめる空間にするのは、ひとつの手である。

もちろん、高級なハイエンド・カーオーディオに交換しろとはいわない。純正でもかまわない。CDなりiPod/iPhoneなり、好きな音楽を好きな時間に気兼ねなく楽しめるような空間ができれば、それでいい。そして、心と資金に余裕ができたら、スピーカーを替えてみるなど、少しずつグレードアップして、よりいい音で快適に音楽が楽しめる空間に育てていったらいかがだろう。人間、なにか目標を持つとがんばれるものだ。

被災した方々には、そんなものを目標にしなくても、他にすることはいっぱいあるといわれそうだが、被災地の方々が、一日も早くオーディオのような無駄なもののことを考えたり、お金を使ったりする余裕ができることを願うばかりである。

そんな意味も込めて、今日の音楽はこんな気分ですかね。