メーカーへの提案。こんなのあったらいいのにな。

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思いがけず朝から雪がちらついた2月19日は取材の予定が変更。仕方なく、家でインターネットを回遊していたら、ヨーロッパではフルモデルチェンジしているルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)のインパネを見て、目が点になった。


それが、これ。

インパネがディスプレイと一体になって、カーナビもオーディオも、これでコントロールできる。メールやTwitterのアイコンがある画面の写真もあったので、通信機能がありメールチェックやTwitterもこのディスプレイでできるようだ。まるで、iPadなどのタブレットがインパネに組み込まれた感じ。こうなると、これを外して市販のナビを組み込もうという気にはならないと思う。そして、今後もこのタイプのインパネは増えると思われる。

先日、とあるクルマの部品メーカーの人と会い話を聞いたら、2〜3年先のことはおおかた決まっていて、いま企画を練っているのは10年先のことだそう。その2〜3年先のことですら教えてくれるわけも無いのだが、クルマからスイッチ類が減っていく方向にあることは想像がつく。つまり、このクリオのインパネのように、タッチパネル化が進んでいく可能性が高いということだ。となると、市販カーナビ市場の危機ですらある。

またオーディオのグレードアップも難しくなる。やはりプレーヤー部から高音質なものに換えて初めて、ハイファイ・オーディオシステムとして完成するからだ。それが、純正ナビ&オーディオを換えられないとなると…。

そこでメーカーに提案したいことがある。純正デッキを残したままで追加できるデジタル・プレーヤー+プロセッサーを作ってもらえないだろうか。イメージ的にはソニックデザインのデジコア808iがもっとも近いのだが、高級すぎるし、設計が古いので最新のデジタル音源には対応していないのが物足りない。デジコアのように、ハイレベルインプットを持ち、純正システムの音も聴けて、もっと高音質で音楽を楽しむためにUSBを備え、iPhone/iPodやUSBメモリーのデジタル音源も再生可能にする。当然、ハイレゾにも対応だ。

デジタルプロセッサー部は一般的なイコライザー/クロスオーバーネットワーク/タイムアライメントでいいだろう。パワーアンプを内蔵するかしないかは問題だが、カロッツェリアのDEH-P01方式が無難か。小型の別体パワーアンプを付属し、ひとまずそれを使ってもいいし、より高級なパワーアンプへの変更もできる方式だ。

また、操作と表示がネックになりそうだが、それはスマートフォンのアプリでできるのではないだろうか。選曲や音量調整からイコライザー、クロスオーバー、タイムアライメントの調整まで、スマホのディスプレイでできるようにすれば、操作も表示も問題ないと思う。後はスマホとの接続を有線にするかワイヤレスにするかだが、無理にワイヤレスにしなくていいと思う。というのも、クルマの中で使用していると、充電が必要。非接触充電が一般化すれば話は別だが、現時点で充電するにはケーブルを接続するのだから、WiFiを入れて価格が上がるよりは、有線で接続して安いほうがいいと思う。

で、価格は10万円以内に抑えてもらいたいところ。カロッツェリアにはDEH-P01があるし、ダイヤトーンにはDIATONE SOUND.NAVIがあり、その技術を流用すればいいのだから作れそうな気もするのだが。輸入車オーナーや輸入車への取付が得意なショップを中心に、こんな機器を待っている人はたくさんいると思う。マジで、どこかのメーカーで作ってもらえませんかね。